SEALDs主催の安保法案に反対する街頭宣伝@渋谷(2015年6月27日)

報告・案内

 

6月27日(土)の渋谷駅ハチ公前広場で、学生たちによる安保法案に反対する街頭宣伝が開催されました。主催したのはSEALDs(シールズ:自由と民主主義のための学生緊急行動)。主要メンバーは、2013年末に安倍政権が秘密保護法を強行採決した時から、抗議の声をあげてきた学生を中心とした若者たちです。街頭宣伝の目的は、憲法違反の安保法案に対して若者が声をあげているというイメージを同世代の若者たちに届けること。

そして学者やアーティスト、安保法案に反対するすべての野党の政治家にも参加してもらい、危機的な状況であると広く社会に伝えることです。メンバーの学生たちは街宣車の上から、集まった3,000人近い観衆に対して自分の言葉でしっかりと安保法案に反対する理由を伝えました。同世代の仲間たちの渾身のスピーチを聞いて泣いている女の子も…。菅は、直前の連絡ではありましたがシールズからの要請を受けて、この街宣が少しでも効果的なものになるようにと参加しました。

 

民主、維新、共産、社民、生活とすべての野党議員が参加したこの街宣で、菅は最後に演説しました。菅は「安倍さんは、おじいさんである岸信介元総理がやろうとしてできなかった『憲法改正』こそが自分の使命だと思い込んでいるのではないでしょうか。おじいさんのやり残したことをやるのが総理の仕事でしょうか?それよりも、日本の将来を考えて物事を進めるのが総理大臣ではないでしょうか?」と問いかけました。

また、総理大臣の経験者として「俺が総理大臣だから何でも閣議決定で決めればいいというなら、私も総理大臣のときに何でも閣議決定して『明日から原発は停止する』と言っておけばよかったのでしょうか?」「内閣は総理が任命した大臣だけで構成されていて、言うことを聞かない大臣は総理がクビにして兼任することができます。つまり、最後は総理1人で閣議決定することもできるということです」

 

だからこそ「安倍さん1人でこの日本の将来を決めてはいけない。日本が戦争に巻き込まれれば当事者は10代、20代、そしてこれから生まれてくる人たちです。だから自分たちで将来を決めることが大事です」とスピーチ。最後に「安保法制を阻止させるようと立ち上がった皆さんが、日本の未来を決めてほしい」と訴えました。2016年夏の参院選からは、18歳以上が選挙権を持つことになるからです。

菅の演説の前にスピーチした、共産党の志位委員長と維新の党の初鹿明博議員の3人が街宣車の上に並びました。そして聴衆からの大きな歓声に応えて、3人で手を取って固い握手を交わしました。このシーンはマスコミにも取り上げられて大きな反響を呼びました。多くは、野党が共闘して安保法案に反対して欲しいという賛同の声でしたが、維新の党の初鹿さんは党内を混乱させたとして厳重注意処分を受けることになってしまいました。

 

菅はこの件について、マスコミからの取材に答えて「今の法案に意義を唱える人が集まって何がいけないのか。私には理解できない。両氏との握手も『みなさんも私たちも一緒に頑張りましょう』とアピールするため。それ自体はごく自然なことだった」と答えました。

3分の2を超える議席を持つ自公政権が、この憲法違反の「戦争法案」とも言われる法案を強行採決してくる可能性も高まる状況の中、野党は一致協力して反対していく必要があります。菅は野党間の協力を進めると同時に、安保法制の問題点を広く伝えるために、実務家や専門家による講演会なども開催していきます。

【IWJ】2015年6月27日 “ジャック”された渋谷ハチ公前、若者らが戦争立法に「No!」――
「なんで『法律を守れ』なんて渋谷のど真ん中で言わなきゃいけないんだよ!」
民主、維新、共産、社民、生活の野党議員も集結!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/250840

【YouTube】2015年6月27日 SEALDs「戦争法案に反対するハチ公前アピール街宣」菅直人 民主党衆議院議員
https://www.youtube.com/watch?v=cCudWhJzuXY

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