年頭所感

あけましておめでとうございます。新型コロナウイルス感染症は、現時点では小康状態を保っているとはいえ、新たな変異株の出現など、状況はまだまだ予断を許しません。コロナ禍を受け、多くの皆さんが今なおさまざまなご苦労を強いられていることと思います。国民の生命と暮らしを守るため、政治家として全力を尽くしたいと考えています。

昨秋の総選挙で小選挙区勝利することができ、私も14期目の任期に入りました。ご支援をいただいた皆さんに、改めて心から感謝申し上げます。 一方、立憲民主党は残念ながら議席を減らす結果となりました。しかし、国民に「自助」を求め続けてきた自民党の新自由主義的政策から「支え合いの政治」に転換させる、という党の基本理念が間違っているとは、全く思いません。 一喜一憂せず、自信を持って私たちが目指す社会の姿を訴えると同時に、選挙戦術も含め自民党に負けないしたたかさを身につけ、今夏の参院選で反転攻勢をかけたいと思います。私も泉健太代表、西村ちなみ幹事長ら新執行部を支えつつ、引き続き頑張る決意です。

これからは私にとって政治家人生の集大成となる任期となります。最も力を入れたいのは「再生可能エネルギー立国を実現する」「未来を創る若い世代が希望を持てる日本を引き継ぐ」の二つです。

昨年出版した『原発事故10年目の真実』(幻冬舎)でも詳述しましたが、農地の上に高さ3メートルほどの架台を設け、細長い太陽光パネルを隙間を空けて並べて太陽光発電を行う「営農型太陽光発電」(ソーラーシェアリング)を活用すれば、日本が必要とする電力のすべてを再生可能エネルギーで賄うことができます。「原発抜きで二酸化炭素排出ゼロ」は、すでに実現可能な段階に来ているのです。エネルギーの地産地消ができ、地域活性化にもつながります。 この仕組みを全国に拡大させるべく、全力を挙げたいと思います。それが総理として福島原発事故を経験した私の使命です。

若い世代を支える取り組みで重視しているのは、大学生の奨学金問題です。 今の大学生たちの学費は、私が学生だった頃とは比較にならないほど高くなっています。大学を卒業する時に奨学金という多額の「学生ローン」を抱え、その返済が若い世代の結婚や出産をためらう原因ともなっているのです。こうした状況をぜひとも変えなければなりません。 私は、自分自身が活動することもさることながら、こうした問題の解決に当事者である若い世代が自ら活動することを支援したいと考えています。既存の政治家に解決を頼るだけでなく、当事者の若い世代自身が自ら問題解決に動くことが大切だと思うからです。志を持つ若い世代の皆さんの奮起を期待したいと思います。

私も75歳となり、後期高齢者の仲間入りをしました。しかし、初当選の時の初心を忘れず、今年も全力で内外の課題に取り組みたいと思います。どうぞ変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。

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