人類史の大転換期
今年は、政治的にも人類史的にも大きな変化が顕在化してきています。
第二次世界大戦から75年。政治的には、冷戦時代は「米ソ」による覇権争いでしたが、冷戦終結後はっきりと「米中」の争いに変化してきました。情報を国家統制する中国と、自由と民主主義を原則とする米国が優劣を争い、軋轢が深まっています。
そして人類史的には、科学技術の進歩が人類=ホモ・サピエンスの存在を脅かす段階に入ってきたことが、まさに今年2020年に明らかになってきました。歴史家のユバル・ノア・ハラリ氏は、生物工学、サイボーグ工学などの進歩で「超ホモ・サピエンス」が誕生し、ホモ・サピエンスの存在が100年単位という短い期間に危うくなる、という重大な指摘をしています。
新しい形の人類の危機にどう対応すべきか。今日、超ホモ・サピエンスの開発に、企業と国家によって莫大な資金が投じられている。この現実を我々はどこまで自覚しているのでしょうか。こうした巨額の投資を放置して、超ホモ・サピエンスを生み出してよいのか。核兵器とは別の意味で、人類存亡の危機と捉えるべきだと考えます。
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