フランスの脱原発運動団体や国会議員グループの招聘を受けて、3月12~17日にパリ・ストラスブール・シェルブールを訪れて講演と記者会見、意見交換会、フラマンヴィル原発やラ・アーグ再処理施設、核廃棄物貯蔵場などの視察を行いました。
招聘の趣旨は、福島原発事故7周年の機会に、事故当時の首相としての証言、福島原発の現状を踏まえて、未来のエネルギー政策のありかたを考えることです。
3月12日(月)、パリ日程「国営放送ラジオ局(フランス・アンフォ)」スタジオでのインタビュー。夜は映画『太陽の蓋』上映会での舞台挨拶と質疑応答に参加。フランス緑の党の共同代表や幹部たちとのディナーと盛りだくさんでした。
3月13日(火)、脱原発に最も本気で若手も多い議員グループ「不服従のフランス(LFI)」が国会に招いてくれました。メランション党首とも会談。国会内での記者会見では福島原発事故での経験を紹介。「世界のどこにも原発はいらない」と訴えました。
3月14日(水)、ストラスブールの欧州議会に招かれました。福島原発事故の際の経験と現状。脱原発の重要性と自然エネルギーの可能性について講演。欧州議会議員(緑の党)の皆さんや脱原発運動の皆さんとも意見交換しました。
3月15日(木)、コタンタン半島にあるフラマンヴィル原発を視察。第3世代のEPR(欧州新型軽水炉)は、工期が大幅に延びて建設費も膨れ上がっている。ディエレット港を見下ろす「被曝者の碑」に献花。フランス国営放送などの取材を受けて脱原発を訴えました。
さらにフラマンヴィル市のラフィオ劇場で講演会と『太陽の蓋』の上映会が開催されました。ツアーに同行した映画製作者の橘民義さんも参加。会場には溢んばかりの観客が!映画で福島原発事故の際に本当は何が起きたのかを観た皆さんからは、遅くまで熱心な質問が続きました。
最終日の3月16日(金)、ラ・アーグ岬の再処理工場(六ケ所村のモデル)と核廃棄物貯蔵施設を視察。設立当初は軍事用プルトニウムを抽出していたこの巨大施設には、地対空ミサイルが配備されている。放射性物質による周辺の川や海の汚染状況の説明を受けました。
朝日新聞(3月14日)
「大事故起きない、間違いだった」菅氏、仏で脱原発訴え
https://www.asahi.com/articles/ASL3G127NL3FUHBI045.html
産経新聞(3月14日)
菅直人元首相、フランス国会で脱原発訴え
http://www.sankei.com/wor…/news/180314/wor1803140009-n1.html
APF(3月16日)
菅元首相、仏原発建設現場を視察 反対派と意見交換
http://www.afpbb.com/articles/-/3167578?pid=19939372
フランスの日刊紙ル・パリジャン(3月11日)
菅直人の脱原発講演&視察ツアーについて特集
Naoto Kan, le repenti du nucléaire, en tournée en France
http://www.leparisien.fr/…/fukushima-naoto-kan-le-repenti-d…
国営放送ラジオ局フランス・アンフォ(3月12日)
“Une catastrophe nucléaire peut créer l’apocalypse dans la moitié d’un pays”, prévient l’ex-Premier ministre japonais
https://www.francetvinfo.fr/…/fukushima-une-catastrophe-nuc…
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