ハンブルグ「原子力で発電しない電力の朗読会」で講演


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菅直人は、ドイツのハンブルグで3月23日に開催された「原子力で発電された電力のない読書、再生可能エネルギー朗読の日々」という脱原発文学フェスティバルに招待されて講演しました。このイベントは、2010年にノーベル文学賞受賞者などの文化人たちが中心となって立ち上げられました。主催のNPO「皆のための文化(Kultur fur Alle!)」が手作りで続けている市民運動のようなイベントです。(※以下のリンクに講演会の映像も)
http://www.lesen-ohne-atomstrom.de

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以前は、大手電力会社が資金提供した、ヨーロッパ最大規模の原子力産業PRイベント「ヴァッテンファル朗読の日々」がありました。これに対して、「もうひとつのノーベル賞(ライトライブリフッド賞)」の設立者であり、このイベントの後援者で名誉総裁でもあるヤコブ・フォン・ユクスキュルさんらが「文化の濫用とグリーンウォッシング」であると厳しく批判。その結果、原発企業のイベントが中止になり、代わりにこのイベントが生まれました。

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講演会は、300人の会場に入りきれない聴衆200人が隣の部屋でネット中継を見るぐらいの大盛況。菅の講演中には何度も拍手が起こり、最後は割れんばかりの拍手喝采!講演後の、モニカ・グリーファンさんによる公開インタビューも盛り上がりました。グリーンピース・ドイツの創設者で、シュレーダー元首相がニーダーザクセン州首相の時に州環境大臣を8年勤め、その後に社民党の国会議員を11年間勤めた彼女は、現在も同州の最終処分場に関する委員を勤めています。

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菅はこの講演に先立って、このイベントの後援者であるヤコブさんやスポンサーの大手通販企業オットー社の創業者ミヒャエル・オットーさんらと「世界未来協議会(WFC)」で懇談。WFCは、2007年にヤコブさんが設立した財団で、持続可能な開発や社会正義を政治に反映させることを目的に活動。現在、世界の再生可能エネルギー100%化が中心課題で、国連や各国政府や議会に提案やアドバイスをしています。http://www.worldfuturecouncil.org/

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そして、廃棄物でできた「エネルギー山」を視察。この山は、第2次大戦後に残ったガレキ、その後は家庭のゴミ、建設工事残材、産業廃棄物などを堆積させてできたものです。その後、この山に風車と太陽光パネルを設置。堆積廃棄物から発せられるメタンガスも回収して利用。こうして廃棄物の堆積場を、再生可能エネルギーパーク化しました。案内してくれたのは、ハンブルク州の環境エネルギー大臣(緑の党)イェンス・ケルスタンさんでした。

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菅は、ボートに乗ってハンブルグ港も視察しました。国際港であるハンブルク港は核技術輸送の拠点でもあります。2003年3月、停泊中の核技術輸送船で火災が発生。同船には原発核燃料が搭載されていて、消防隊数百人が消火作業に当って大惨事を逃れました。現在でも核技術輸送船はほぼ毎週、ハンブルク港に入港しています。今年のイベントは、「核技術輸送船の入港を止める」がテーマです。イベント主催者のフランク・オットーさんらにご案内いただきました。

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【NDR(北ドイツ公共テレビ)】03/23/2016 
Hamburg Journal – Japan’s ex-premier visits
2011年3月の福島原発事故の際、日本の首相だった菅直人氏を「原子力で発電された電力のない読書」が招待。
http://www.ndr.de/fernsehen/sendungen/hamburg_journal/Japans-Ex-Premier-zu-Gast,hamj46984.html

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【Hamburger Morgenpost(ハンブルグ モルゲンポスト紙)】03/24/2016
Japan’s ex-premier in Hamburg Naoto Kan: “The world must give up nuclear power”
「日本の元首相菅直人氏がハンブルグを訪問:世界は脱原発へ向かうべきだ」
http://www.mopo.de/hamburg/politik/japans-ex-premier-in-hamburg-naoto-kan—die-welt-muss-die-atomkraft-aufgeben–23776932

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