市民選挙に参加しませんか

市川房枝さんを参議院選挙に担ぎ出し、選挙事務長を務め、当選させる。   

私が初めて選挙にかかわったのは27歳の時です。「金権選挙」と呼ばれた1974年夏の参院選で、私は引退を決意していた市川房枝さんに立候補を要請し、ボランティアで応援しました。「金権選挙の打破」を訴える市川さんの政治姿勢に共感したからです。市川さんは当選すると、真っ先に経団連による自民党への政治資金集めをやめさせました。応援した政治家が、国会に議席を得て思いを貫く姿に感銘を受けた私は、のちに自らも「政治に市民常識を!」を掲げて選挙に挑戦しました。私の「初心」と「原点」はそこにあります。

私は、政治家人生の集大成として、選挙のスタイルでもその「初心」と「原点」を意識したいと思います。市川さんの選挙も、私自身の選挙も、選挙運動は多くのボランティアの手によって支えられました。候補者自身の思いはもちろんですが「この人を国政の場に送り込みたい」という一人一人の思いが候補者を押し上げ「私たちの代表」たる政治家をつくっていったのです。

今の政治や社会に疑問を感じている、政治を少しでも変えたいと思う若い皆さん。かつて政治運動にかかわっていたけれど、その後遠ざかっている中高年の皆さん。私の選挙運動に参加してみませんか。難しいことではありません。空いた時間にちょっと事務所のお手伝いをしてくれるだけでもよいのです。そこには、一票を投じるのとはまた違う「政治参加」のかたちがあります。

楽しみながら選挙の現場を知ってみませんか。政治が少し身近に感じられるようになるはずです。また、かつて私自身がそうであったように、政治の道を志す方にも、よい経験になるでしょう。私と一緒に政治を変える運動に加わってください。

参考資料
市民情報センター「市民選挙のノウハウ改訂版」

朝日ジャーナル76年12月3日号「否定論理からは何も生まれない-あきらめないで参加民主主義をめざす市民としての私-」

参加民主主義をめざす市民の会編『無から有への挑戦-「支持政党なし」時代の選挙』読売新聞社77年6月10日

菅直人著『菅直人 市民ゲリラ国会に挑む-衆院選をかちとった若者たちの論理と行動』読売新聞社80年8月25日

菅直人を応援する会「菅直人の活動報告集-当選二周年記念-」82年9月8日

菅直人を応援する会「菅直人の活動報告集Vol.2」84年10月31日

メニュー