今日の一言

植物の役割


  昨日、第一回の 民主党の森林・林業調査会を開いた。日本は国土の70%が森林。砂漠の多い国から見れば本当に恵まれている。


 太陽エネルギーを地球で受け止めるうえで、植物の役割は決定的だ。45億年前、地球の大気は二酸化炭素が大半であった。火星や金星は今でもそうだ。それが酸素の多い大気に変わったのは、太陽エネルギーにより、植物が光合成を行い、大気中の二酸化炭素を酸素と炭素に分離したからだ。そしてこの炭素と酸素が化合する時のエネルギーを人類は利用してきた。

 

 森林に恵まれた日本が、森林を十分活用できていないのは大変もったいない。再生可能エネルギーとしての活用も含めて推進していきたい。

フォーリン・アフェアズへの投稿


  先週、外交専門紙、フォーリン・アフェアズの電子版に私の投稿が掲載された。今年一月のダボス会議で、フォーリンアフェアズの関係者に原発に関する国際的ルールの必要性を話したところ、投稿を勧められた。


 核兵器については「核拡散防止条約」など、国際的ルールが存在するが、原発の建設に関しては核兵器につながらない限り、各国に判断に任されている。原発の事故の影響や高レベル廃棄物の問題は国境を超え、世代を超えた問題。国際的な話し合いによるルール作りが必要と、私の考えを述べたもの。


 関心のある方はフォーリン・アフェアズのリンクから読んでほしい。

バイオマス利用とメタン発酵


 今日は、東京・大田区の海岸沿いにある、下水や廃棄物の処理の過程で発電やガス供給を行っている施設を、大田区選出の藤田のりひこ代議士や都・区議会議員と一緒に視察した。


 東京都の森が先水再生センターでは、下水処理の過程でメタンガスを取り出して発電し、また浄化した排水の落差を利用した小水力発電も行っていた。


 岩手や宮城のがれきを引き受けている施設にも行って話を聞いた。引き受けているがれきは東京の廃棄物に比べても放射線量は低く、知事の指導性もあり、都議会でも反対はなかったようだ。全国の自治体の理解が得られることを期待している。


 最後に行ったバイオエナジーという会社は、食品廃棄物をメタン発酵させ、そのメタンガスを使って発電と都市ガスに利用している。バイオマスの利用ではメタン発酵は有力な手段だ。

 

 この施設の一日の処理能力は50万人分の食品廃棄物110トンで、発電量は一日2万4千kWh、都市ガス供給量は2400㎥ということだ。現在は食品リサイクル法の対象となる民間業者の食品廃棄物を対象としているが、一般家庭からの生ごみも含めれば膨大なエネルギー源が東京にはある。東京をエネルギー自給都市にするという夢も大きく進む。


 現在は電力の買い上げ価格が極めて低く、採算的に苦労しているそうだ。固定価格買い取り制度を既存施設にも適用し、買い上げ価格が家庭用の電力料金以上になれば十分に採算が合いそうだ。

エクセルギー


 東日本大震災一周年追悼式に出席。地震・津波そして原発事故の教訓を忘れてはならないと改めて誓う。


 先月、小金井市にある省エネのモデルハウス「雨でも風でもハウス」を視察した時に、「エクセルギー」という言葉に出会った。今日の日経新聞の「日曜に考える・イノベーシヨン」という欄にも、より進化した省エネ技術の原理として紹介されている。

 

 エクセルギーとは、理化学辞典によると、「物質中に蓄えられている利用可能なエネルギー」(exergy=available energy)と説明されている。


 私の理解が正しければ、この技術を使えば、例えば、高温の水蒸気で仕事をさせ、生じる低温水蒸気を、加圧などにより再び、質の高い、つまりエクセルギーの高まった、高温の水蒸気に戻し、仕事をさせる事が可能ということのようだ。従来のコジェネのように、高温で発電、比較的低温の排気ガスで熱供給する「省エネ」とは少し異なる技術概念だ。

 

 従来の省エネを超える超省エネが可能となるとすれば素晴らしい。一度関係者から話を聞いてみたい。

規制緩和


 再生可能エネルギーの利用にとって障害となる規制の緩和が進んでいる。


 ショッピングセンターなどの大きな屋根を利用した太陽光発電の場合、「工場」扱いとなると緑地を増やさなくてはならず、太陽光発電自身が環境にとって優しいにもかかわらず追加の負担となる。この点、太陽光発電に関しては緑地の義務づけ対象から外すこととなった。


 地熱発電では国立公園法、、小型水力では水利権、農地を利用した風力発電では農地法、海上風力発電では漁業権といったように、各省にまたがる規制がいろいろ存在する。再生可能エネルギーの活用に必要な規制緩和は、各省の壁を超えて積極的に進めたい。

マグネシウムと水素


  先日視察に行った、再生可能エネルギーのEXPO-2012で立ち寄ったブースの人から連絡を受けた。マグネシウムに水素を化合させて、安定的に水素を蓄えるという技術について詳しく説明したいという申し出だ。水素は爆発性が高く、貯蔵に問題があるとされるが、この技術ではそれが解決されるという。


 風力や太陽光で発電した電気を水素のかたちで大量に安全に蓄えられれば、利用範囲は広がる。デンマークの視察でもその実施例を見た。


 私が顧問をしている「自然エネルギー研究会」で、こうした各種の提案を関係する組織や人と結び付け、自然エネルギーの拡大につなげる体制を作っていきたい。

エネルギー自給都市・東京


 夕方、田中良・杉並区長のパーテイに出かけた。彼とは長い付き合いで、最近は自治体の政策推進に国がどう対応できるか具体的な件で相談することが多い。


 近く、杉並区ではごみ焼却場の建て替え計画があるそうで、私のほうから地域の熱供給に活用できないか検討してほしいと頼んでいる。焼却場だけでなく下水処理場でも多量の熱が発生するそうだ。来週には大田区にある都の下水処理施設の視察を予定している。


 東京都には大量の物資が外から運び込まれ、それがごみや下水の形で廃棄されている。この廃棄物の多くは広い意味で「バイオマス」だ。このバイオマスからどのくらいにエネルギーを生み出せるか。


 大都市東京で、一方的にエネルギーを消費するのでなく、廃棄物中のバイオマスや太陽光発電により、エネルギーを相当程度自給できないだろうか。“エネルギー自給都市東京”を目指す政策を東京の仲間と考えてみたい。

東松島市の環境未来都市


 今日は、昨年11月に続き、被災地の宮城県東松島市に視察に出かけた。東松島市は海岸沿いの低地が甚大な被害を受け、高台移転による新しい街づくり計画を進めている。その計画の中で、バイオマスによる発電と熱供給、またメガソーラなどを含む「環境未来都市」の実現を目指している。


 1月の私のデンマーク視察にも市の職員数名が同行。コペンハーゲン市の熱供給は大いに参考になったようだ。 コペンハーゲン市は、99%の家庭に70℃程度のお湯を送り、暖房や給湯の熱を供給し、30℃程度に低温になった水を戻す配管が全市に敷設されている。熱源には発電所やごみ焼却場の廃熱を利用している。


 日本では暖房や給湯は各戸個別にで行われているが、ヨーロッパの多くの国では自治体単位で地域的に行っており、全体としてみれば熱効率は高く、省エネになっている。


 今日の視察では計画の進捗状況を見るとともに、東松島の状況を紹介するテレビ取材にも応じた。

木質バイオマス発電


 今日、林野庁から森林・林業再生と被災地域での木質バイオマス発電の検討状況の説明を受けた。


 5年前、ドイツの黒い森に林業視察に出かけた。この時の視察では、政権交代後、国家戦略室に入ってもらった梶山恵司氏に案内してもらい、農水大臣、副大臣になった山田正彦氏と篠原孝氏が同行。大変勉強になった。このメンバーで作った林業再生プランが、政府の林業再生プランとなり、具体化が進んでいる。


 私の内閣の最後の仕事の一つ、2次補正予算に、被災地における木質バイオマス発電の調査を盛り込んだ。その調査で発掘されたバイオマス発電の具体案の説明も受けた。被災地を原発ではなく再生可能エネルギーの基地にしたい。


 私の方から、新たな課題として、林野庁に、国有林で、風況のいい国有林の稜線に広めの林道を設け、風力発電と林業の両方に活用するという案の検討を依頼。林野庁は国土の20%を管理している。この広大な土地を利用して、再生可能エネルギーに使えば、大きな発電業者になることも可能。

省エネのビル・住宅


 省エネは再生可能エネルギーと並んで、脱原発、脱化石燃料に向かう二本柱だ。最近、ビルや住宅建設において、両方を組み合わせた提案が数多く出されている。


 ビル・住宅の省エネの第一は窓。窓は最も内部の熱が逃げやすいとともに、西日など太陽光の熱も入りやすい。二枚ガラスによる断熱や遮光の工夫が進んでいる。窓と並んで壁の断熱。数年前、ドイツの視察で、建材で壁が厚さが30センチ以上あり、間に断熱材が詰まっているのを見て驚いたが、日本でも進んできている。


 ヒートポンプによる暖房や給湯も進んでいる。エネルギー消費を少なくし、必要なエネルギーは太陽光パネルによる発電でまかなう、『エネルギー自給型」の建物も提案されている。

 さらに、電気自動車を家庭用電池と共用するという考えに注目している。車を使わない日には、家庭用電池としても利用可能するというもの。


 日本が省エネと再生可能エネルギー技術で世界をリードすることは、政策さえ間違わなければ、十分可能。

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