名誉毀損裁判の高裁判決


 安倍総理の虚偽のメルマガについての名誉毀損裁判で、東京高裁から控訴棄却の判決が下された。

 

判決は私が海水注入を止めたという最も重要な本件メルマガの記事が事実でなく虚偽であったことを認めながら、本件メルマガの主要部分を再臨界の懸念を示した私の「間違った判断」に対する意見の表明であるから名誉毀損には当たらないとするものである。

 

しかし問題の本件メルマガには「やっと始まった海水注入を止めたのは、なんと菅総理その人だったのです。」と、私が間違った判断で海水注入を止めたと断定している。私が再臨界の懸念を示したことについては本件メルマガには何の言及もない。それなのになぜ再臨界の懸念を表明したことが本件メルマガの主要部分になるのか。明らかに問題のすり替えである。

 

判決文36ページ下1718行目で「本来問題にする必要のなかった再臨界の可能性を強い口調で問題にした」とあるが、裁判官は再臨界についてなぜ問題にする必要がないと判断できるのか。原子力の専門家である班目原子力安全委員長自らがその場で可能性を認め、その結果注入していた海水にホウ酸を加えることになったのだ。

 

結局メルマガの「海水注入を止めたのは菅総理」という虚偽の情報を、「再臨界の懸念の表明」という「間違った判断」にすり替えた判決でとても承服できない。

 

現職総理を相手にする裁判のむつかしさを痛感している。しかし、判決には大きな間違いがあるので、司法の正義を信じて直ちに上告の手続きをとる。

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