「18歳からの格差論」と民進党の代表選


    民進党の代表選が次第に注目を集め始めている。蓮舫さんに加えて二人か三人立候補して、国民に向かって活発な政策議論を展開してほしい。

  憲法や原発の議論ももちろん重要だが、保育や介護、そして奨学金といった生活に直接かかわる問題に対して明確な経済・財政政策を出してもらいたい。

  特にこの数年、日本維新の元代表、橋下氏の「身を切る改革」といった主張が一世を風靡した。しかし彼の主張は実は中間層と貧困層の対立をあおり、「身を切る」のは中間層と貧困層だけ。アベノミクスと同様、富裕層だけがますます豊かになる格差拡大政策であることは明らか。

  民主党政権の時の子育て支援などこそ格差を是正し、貧困層を支える政策であることを自信をもって主張すべきだ。

  こうした点について、今年6月に出た井出英策氏の著書「18歳からの格差論」(東洋経済)は分かりやすい。社会保障給付について足切をせず、貧困層と中間層について同等の社会保障給付をすることが結果的に増税について中間層の理解を得やすいという指摘は鋭い。

  社会保障の充実は公共事業よりも個人消費を伸ばし、景気回復につながるという点と合わせて、民進党の経済、財政政策の柱に据えるべきだ。  

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