民主化のための独裁政権打倒と権力の空白


  ISによるパリのテロ事件を受けて米・仏はISに対しイラクとシリアで空爆を強化する方針と、今日の日経新聞は報じている。空爆とテロの応酬という状況をどう打開できるのか。


  イラクとシリアに国境を越えてISの支配地域が拡大したのは両国の政府が弱体化し、権力の真空地帯が生じたためだ。イラクに対し、アルカイーダを匿い、大量破壊兵器を持つとして米国は独裁者フセイン政権を軍事力で打倒したが、そのあとに安定した民主的な政権を作ることには成功しなかった。


  民主化という目的は常に求めるべき普遍的価値だが、独裁政権の代わりに極端な原理主義的勢力が拡大したのでは民主化という目的を達成したことにはならない。


  日本はこれまで専守防衛の原則を守って、他国の領域で直接的な軍事行動はしてこなかった。日本は非軍事的な方法でよりましな政権を支援する事を考えるべきだ。


  先日訪れたウクライナに対し、日本は巨額の経済支援を行っている。ロシアは日本のウクライナへの経済支援に対しては特別な反発はしていない。非軍事的支援は憎しみの連鎖を生み出すことの無い支援であることに日本はもっと自信を持っていいと思う。

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