世界の3か所で原発の廃炉、モラトリアムを実現


  総理退任以来、いろいろな国の原発反対運動から招かれている。基本的には福島原発事故が5000万人の避難が必要となる、日本国崩壊の瀬戸際の事故であったことを話している。


  その中で、廃炉に至ったのが2か所、モラトリアムが1か所だ。


  最初廃炉が決まったのは2年前、アメリカのカリフォルニア州のサンオノフレ原発だ。当時サンオノフレ原発は放射能漏れで停止しており、地元の市民運動が再稼働に反対していた。福島原発事故当時のアメリカのNRCの委員長であったヤツコ氏や米国の原発の専門家とシンポジウムを行い、現地では大きく報道された。その直後に、サンオノフレ原発を持つエジソン社が再稼働をあきらめて廃炉にすることを発表。


  もう一つは昨年、韓国の釜山近くの古里原発の稼働延長に反対していた市民団体から招かれた。古里原発の稼働延長には韓国の野党も強く反対しており、結局韓国政府は延長をあきらめて廃炉にすることを決めた。


  3番目は台湾の第4原発。台北に近いこの原発の稼働に反対する市民運動から招かれた。講演や集会、さらに現地視察など現地マスコミは大きく報道。反対運動の盛り上がりで、ほぼ完成している第4原発は、現政権では稼働させず、次期総統選が終わるまで稼働を認めるかどうか、モラトリアムになった。


  これら以外にも、ポーランドやイギリスの原発建設反対運動にも招かれ、ドイツとポーランドでは国会で福島原発事故について証言した。また再生可能エネルギーに関してもデンマーク、スペイン、ドイツなど多くの関係する場所や施設を視察し、再エネが原発や化石燃料に代替するエネルギーとなりうることを確信するに至った。


  日本のマスコミはこうした私の行動についてほとんど報道しないが、訪問先の国では福島原発事故当時の日本の総理であったこともあり、注目度は高く、多くの取材を受け、大きく報道されている。世界の脱原発に少しでも役立ちたいと考えて、今後も招かれれば積極的に訪問するつもりだ。

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