福島原発事故の独語訳を出版


   福島原発事故の1年半後の出版した「東電福島原発事故、総理大臣として考えたこと」(幻冬舎新書)の独語訳本が出版された。日本を含むアジアの研究者であるルートウイヒスハーフェン大学の東アジアセンター、レーベンカンプ教授が私の日本語版の本を読み、ドイツに紹介したいとドイツ語版に翻訳し、出版してくださった。


  アマゾンのリンクにNaoto Kanと打ち込めば何冊かの本の表紙が出てくるので、その中からクリックすると買えるそうです。ドイツ人で関心を持っておられる人に紹介していただければ幸いです。


  ドイツは福島原発事故後いち早く脱原発に舵を切り、ドイツの会社が所有していたイギリスの原子力発電会社の株も放出。それを日本の日立など原発メーカが買って、その電力会社に原発を売り込んでいる。


  しかし、福島原発事故以来、ヨーロッパの原発の安全基準は日本よりはずっと厳しく、航空機の突入に備えて格納容器の壁は二重にしなくてはならず、核燃料のメルトスルーに備えて溶けた核燃料を受け止めて自然に冷える部屋に導くコアキャッチャーを備えることが義務付けられている。フランスの世界的原発メーカであるアレバはそうした基準を満たした原発をフィンランドに建設中だが、建設コストが3倍近くに跳ね上がり、工事期間も予定の倍以上かかっているが、まだ完成していない。アレバの経営危機は原発のコストが上がっていることが最大の原因。


  日本メーカもヨーロッパ基準で建設すればコストが高くなり、経済的にうまくいくとは思えない。経済的観点からもドイツのように脱原発に踏み切り、再生可能エネルギー分野の技術開発に全力を挙げることが正しい選択だ。

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