満員の安保法制講演会


  昨日府中で開いた伊勢崎賢治氏(外大教授)を招いての「紛争の現実と安保法制」の講演会は満員の盛況だった。伊勢崎さんは世界各地の紛争地域で、国連PKOに参加してきた実体験をもとに話をしてくれた。


  国連のPKO活動が「住民を保護する責任」に踏み込んだ結果、内乱に対して中立的な立場から住民を虐殺から守るため一方の側に立って武力行使をする場面が拡大していること。国連の集団的安全保障的な活動と有志連合による集団的自衛権行使が区別がつきにくい実態など、極めて参考になる興味深い話だった。そして自衛隊を後方支援で派遣した場合、武力行使との一体化は避けられないことも強調。


  伊勢崎さんは非武装の軍人(将校)からなる国際停戦監視団の活動に日本の自衛隊を参加させて、アメリカなどがやれない停戦や武装解除活動などの面で貢献するべきだと持論を展開。


  私も1994年、外務委員長の時にカンボジャにPKOとして派遣され、復興支援にあたっていた自衛隊の施設部隊を視察したことがある。当時すでに国際停戦監視団に数人の将校クラスの自衛隊員が派遣されていて、複数の国の将校と一緒に非武装で停戦監視にあたっていた。


  非武装の軍人が停戦監視や武装解除などにあたることが重要であり、武力行使をしているアメリカなどにはできない任務だと伊勢崎さんは経験をもとに話をしてくれた。相当高いレベルの能力と胆力を必要とする任務であり、重要性は分かるがそれだけの任務に当たれる人材が確保できるかどうか。議論が必要だ。

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