NHKスペシャルでの新たな検証


  12月21日放送のNHKスペシャルを見た。福島原発事故での放射性物質の大量放出は、3月11日から15日の最初の4日間で25%、その後が75%だったという報告。当初考えられていた最初の4日間で大半の放射性物質が放出されたとの見解を覆えす重大な指摘だ。


  消防車による注水の大半が原子炉以外に漏れていたため、原子炉に水が十分届かず、15日以降もメルトダウンが進行したため、原子炉からの大量な放射能漏れが3月いっぱい続いたという分析。


  水が無くなっているのではないかと心配された4号機のプールに、上空から注水する準備のために飛んだ自衛隊のヘリコプターからの画像で、4号機のプールには水がありそうだということが分かった。その後も空と地上からの4号機プールへの注水を優先したため、電源の回復の作業が遅れたといった指摘もあった。


  こうした事故の詳細でかつ重要な分析は従来の事故調査の段階では判明していなかったことばかり。今後更なる徹底した検証が必要だ。この検証をするためには、黒川国会事故調査委員長が提案されたように、国会の原子力問題調査特別委員会に専門家によるアドバイザリーボードを置くべきだ。


  自民党は福島原発事故が注目されるのを嫌がっており、国会での事故の徹底検証に消極的なために、与野党で議運で申し合わせたアドバイザリーボードが今に至るまで設置できていない。通常国会までにはアドバイザリーボードを設けるべきだ。

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