フジテレビの追加取材


  フジテレビの追加取材の動画報道を見た。前回の報道で一切触れなかった、私が住民避難の範囲などを判断するため、東電本店が説明できないベントなどの状況を知るために、現地の出かけたという私の発言は報道されている。当然のことだが、一方的な報道が正された事は評価したい。


  今回の報道では、その代わりに、私が怒鳴ったという点が何度も強調されていた。一つ目は現地視察のバスの中。二つ目は免震棟で並ばされた時、三つ目は吉田所長との会談の時。


 それぞれについて説明したい。まず私がヘリコプターを降り、武藤東電副社長が出迎えてバスで同席したのでなぜベントが遅れているのかを問うた。武黒フェローが説明できなかったので、東電の原子力部門のトップである武藤氏に聞くのは当然だと思ったが、その場でも彼からは納得のいく説明はなかった。怒鳴ったという意識はないがなぜ遅れているのかを厳しく聞いたことは事実だ。


 二つ目は免震棟での事。テレビ取材でも述べたように、免震棟に入った時に戻ってきていた作業員と間違えられて、被ばく線量を計られようとしたので、私は吉田所長に会いに来たので、作業員ではないと言った事を、怒鳴ったと受け止めた人がいたようだ。全くの誤解だ。


 三つ目は吉田所長との会話の場。吉田所長は図面を広げて、ベントが遅れている理由を説明してくれ、納得できた。質問はしたが、怒鳴ったとは全く思っていない。


  フジテレビは私の申し出もあって、最初の報道で取り上げなかった住民の避難のための現地訪問である事を追加取材で報道した事は了としたい。しかし、池田副大臣の調書の私が怒鳴ったという3点については、私の説明をきちんと報道していない。私の説明に対して反論する人があればそれも報道すればよい。いずれにしても、一方的な主張だけを伝えるのは公正な報道とは言えない。


 いろいろな人の調書からも明らかなように、事故発生直後から、現場も、東電本店も、政府も、誰も経験した事のない過酷事故で大混乱であった。そうした中で、東日本が壊滅する事がかろうじて防げた事、そして二度とこうして原発事故を起こさないためにはどうすべきか、この事を調書からくみ取ることが必要だ。

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