吉田所長が言い遺してくれたこと


  吉田調書と私を含む11人の政治家の調書が公開された。私の調書と吉田調書を重ね合わせて検証すれば、現地訪問の理由、そこで何が話されたかなどよく分かる。つまり、住民避難の範囲などを判断する上で原子炉がどれほど危険な状況にあるか、原子力災害対策本部の責任者として知る必要があった。

 

 フジテレビも追加取材があり、そこで私の主張も紹介するとのこと。

 

 私は、吉田調書の最も重要な部分は吉田所長が「東日本が壊滅する」という危機感を露わにしている部分だと思っている。私も自らの調書でも述べているが、早い段階から最も心配したのは東京を含む東日本全体が避難が必要になり壊滅することだった。福島原発全体がコントロール出来なくなれば、チェルノブイリの何十倍もの放射性物質が放出されることになると私も考えたし、吉田所長も考えていたからだ。

 

  吉田調書では今後の原発がどうあるべきかにはほとんど触れられていない。しかし、福島原発事故が「東日本壊滅」の瀬戸際であったことを、吉田調書は私達に言い遺してくれている。今後の原子力政策を考える上で最も重要な証言だ。

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