アイルランド訪問と吉田調書の公開


  再生可能エネルギーに関する視察にアイルランドを訪問している。出かける前に司馬遼太郎のアイルランド紀行を読んだこともあって、大変興味深い訪問になっている。

 

  日本からは吉田調書の公開に関連した取材の要請が殺到している。内閣官房の担当者との話し合いの結果、吉田調書と合わせて私の調書も公開する予定。私は全面公開を了解した。黒塗りの部分があるとすれば現政府の判断。

 

  取材では読売新聞の吉田調書報道と同様、吉田氏と私を対立させようとする質問が多い。しかし、吉田所長の証言と私の証言に、立場の違いはあるが本質的には食い違いはない。例えば誰が撤退なんて話をしているんだという吉田調書での発言も、清水社長の海江田大臣に対する了解要請があったことから始まったことで、吉田所長と清水社長の食い違いであって、私と吉田所長の食い違いではない。

 

  また、事故発生翌朝に福島原発に行ったことも、住民避難の範囲を判断する上で原発がどの程度危険な状況か知る必要があったため。東電本店から官邸に来ていた武黒氏が分からないと言う以上、現地に行って責任者から話を聞くしかなかった。吉田所長に負担をかけたかもしれないが、住民の避難範囲を判断する原子力災害対策本部の責任者の立場からすれば必要であった。

 

  この件で「過剰介入」と読売新聞は8月31日付の社説で書いたが、私の反論に対して何の釈明も反論もせず、沈黙している。住民避難について、原災本部が責任を持っていることを知らないで「過剰介入」と一方的に報道したものだ。

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