安倍晋三という政治家(その二)


 安倍総理の国会での答弁の姿勢に批判が高まっている。今日の朝日新聞は「こだわる」「避ける」「攻撃する」と、その特徴を指摘している。私はそれに「ごまかす」を入れたい。


  私も野党時代、多くの総理と国会で議論した。中でも竹下総理とは、土地バブルの当時、何度も土地問題で議論を戦わしたが、小さな政党の若手議員であった私の話をよく聞いてもらった。安倍総理のように居丈高な答弁は一度も記憶にない。


  安倍総理も第一次内閣の当時は今よりはまともな答弁だった。安倍総理の祖父にあたる岸元首相が東条内閣の商工大臣として開戦の詔書に署名したことを間違っていたと思うかという、私の予算委員会での厳しい質問にも、最後はごまかすことなく、間違っていたと認める答弁をした。


  最近の安倍総理の国会答弁を聞いていると答えたくないことには、ごまかし、反撃し、結局何度質問しても答えないまま押し通す。与野党が伯仲していれば委員会審議が止まるような答弁拒否の態度でも、与党議員の数が圧倒的で、野党の中にも応援団がいる安倍総理は答弁をしないまま逃げ切ることができるからだ。


  こうした安倍総理の政治家としての高飛車な姿勢が答弁者だけでなく、国民にも見えてきた。特に、集団的自衛権問題では、もともと安倍さんに近い考えの人ばかりを集めた私的審議会でまとめた案を金科玉条の案のように装って、国会で議論をしないまま、与党内の議論で合意したと言って閣議決定した。


  その上、一方的な閣議決定をした後の国会答弁でも、ごまかしと野党攻撃を繰り返す答弁の連続。国民に真摯に説明しようとする姿勢は皆無だ。これでは内容の是非の前に、安倍総理の政治家としての姿勢が問われるのは当然だ。非民主的で唯我独尊の政治家、そうした安倍晋三という政治家の実態が広く国民に知られるようになった。


  滋賀県知事選で問われたのは脱原発と安倍晋三という政治家の総理たる資質だ。滋賀県民は安倍総理の資質にノーというレッドカードを突きつけた。

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