東電未解明問題に関する検討第1回進捗報告


  東電が昨年12月に出した、未解明問題の報告書を読んでいる。


  その報告書には「例えば2号機の原子炉隔離時冷却系(RCIC)の機能が喪失した原因が判明していない」(p1)、「実際にどの程度のコア・コンクリート反応が生じていたかについては明らかになっていない」(p12)といった記述がある。事故拡大につながった極めて重要のことがまだ解明されていないと率直に報告されている。


 RCICは全電源が喪失した時でも原子炉の冷却を可能とする最後の砦。2号、3号では相当時間稼働したが、最後に機能喪失し、そのため2号、3号もメルトダウンが進み、格納容器の底に溶けた燃料が落ちるメルトスルーとなり、コア・コンクリート反応が起きたことが分かっている。コア・コンクリート反応が進んで、格納容器の外に溶けた燃料が出ていたら、東日本全体からの避難が必要になり、壊滅していたことが分かっている。


  こうしたRCICの機能喪失の原因が未解明なままで、他の原発の同様な機能を持つ緊急冷却設備が全電源喪失時に確実に動くと証明できるのか。原発再稼働は、ブレーキの不具合の原因が分からないのに、自動車を走らせるようなものだ。


  安倍総理は安全保障議論で、野党を批判する時に、ダチョウが砂に頭を突っ込んで、見たくないものを見ないようにしているという例をよく上げる。しかし、実際には安倍総理自身が実際に起きた福島原発の真実を見ないように、砂に頭を突っ込んでいるのではないか。

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