政界再編


  この2,3年、新党がいくつもでき、その多くは再編の中で消えていくだろう。残るのはどの政党か。1993年に始まった政界再編の時も同じように、多くの新党が生まれ、離合集散の結果、残ったのは民主党だった。


  ベンチャー企業が成功するには「技術」と「マネジメント能力」と「資金」の3要素が必要と言われる。私の経験からすると、政党の場合は「自らの政治理念を大衆に伝える能力」と「政党のマネジメント能力」と「資金」の3要素が必要。


  民主党は野党の時は、硬直化した自民党政権との対比で、年金問題など国民の期待を獲得することに成功し、政権交代を実現した。しかし一度政権を担当し、そして政権を失った現在、あらためて、党として自らの政治理念を明確にしなければ、国民の期待を獲得することはできない。


  1993年の政界再編では、それまで長年野党第一党であった社会党が分裂し、事実上消滅した。民主党も今回の再編の動きの中で、単に野党第一党の座を守ることに汲々としていたのでは同じ道を進むことになる。多少の混乱があっても、めざすべき社会像を明確に持つリベラルで民主的な「新党」に脱皮すべきだ。


  そして次回国政選挙では、地方議員や脱原発国民運動参加者などの中から、考え方を共通にする候補を発掘すればよい。その中に他党の議員が候補者に含まれることも当然考えられる。しかし、各党とも政治理念がはっきりしない今の時点で、国政選挙での野党の政党間協力を考えるのは早すぎる。

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