壊れている2号機格納容器をどうするか


  福島第一原発の2号機が心配だ。4月9日の経産委員会での東電の広瀬社長からの答弁や、改めて見たNHKスペシャル、また2011年3月15日私自身が東電本店にいた時の記憶などをもう一度整理して考ている。


  総合すれば2号機の格納容器は圧力の上昇で、2011年3月15日午前6時ごろ、下部の圧力抑制室が破損し、穴が開いた。その穴の位置が低いためいくら注水しても、現在も格納容器の底から60センチ以上は水がたまらない。


  メルトダウンし、格納容器の底にメルトスルーした核燃料は数十トンになるので、燃料デブリが水面から頭を出している可能性もある。そのため2号機格納容器内の線量は70シーベルトと極めて高い。余震や材質の劣化により格納容器の損傷が進めば汚染水だけでなくデブリ自体が外に出る危険性はないのか、不安だ。


  東電は格納容器下部の穴を塞ぎ、止水したいといっている。しかし内部は70シーベルトと人が直接浴びれば数分で死亡する高い線量であり、穴が開いているということはすぐ外側も線量は高く、穴を塞ぐ作業は極めて困難だ。


  場合によれば、現在の格納容器の外側にもう一つ巨大な格納容器を作り、その中を水で満たすことが必要になるのではないかと考える。


  チェルノブイリでも、事故から30年近く経過した現在でも核燃料の取り出しは出来ていない。その上、現在の石棺が老朽化し、放射能漏れが心配されるため、石棺全体を巨大な鋼鉄製のドームで覆う工事が必要とされている。


  メルトスルーした1号、2号、3号の原発は今も危険な状態にあると考えて対応すべきだ。これらの廃炉作業には、ロボットなどの技術開発が必要で、世代を超えた気の遠くなるような時間がかかる。


  こうした福島原発事故の現実を目の前にしながら、今でも原発を進めようとしている人の気持ちが理解できない。

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