原子力問題調査特別委員会


  衆議院には原子力問題調査特別委員会が設置されている。この委員会には専門家によるアドバイザリーボードを設置し、国会事故調査委員会の調査を引き継ぐことが期待されている。 しかしこれまで 残念ながらアドバイザリーボードはまだ設置されていない。


  先日国会事故調の調査資料を管理している国会の事務方をよんだ。国会事故調では東電からも聞き取りを行い、資料も相当数収集している。しかしそれがどういうものか、当特別委員会の委員にも公開されていない。


  福島原発事故の事実関係を検証するには何と言っても東電内部の資料が必要。特にテレビ会議は事故発生前から東電本店と福島第一原発を24時間体制でつないでいたはず。しかし、もっとも重要な事故発生直後については公開していない。しかも東電はプライバシーを盾にその後のテレビ会議についても全面公開を拒んでいる。東電の隠ぺい体質は今も改まっていない。


 飛行機事故でいえば操縦席と管制塔のやり取りを記録したブラックボックスはすべて公開され、原因究明の第一の資料とされる。国会の委員会は議院証言法に基づく調査権限を有している。国会事故調に期待されたのもその権限を背景にした、徹底調査だった。


 原子力問題調査特別委員会は改めて当時の東電のテレビ会議の記録を全部取り寄せ、専門家を交えて検証し、公開すべきだ。過酷事故に至る原因の数々、そして事故拡大の可能性やそれが回避できた原因など、福島原発事故の徹底した解明こそが後世に残すべき教訓だ。

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