4号機プールのメルトダウン


 福島原発事故から2年目にNHKで放送された「メルトダウン原子炉“冷却の死角”」を改めてみた。

 

 

  その中で4号機の使用済み燃料プールについて、作業員が話していたことが衝撃だった。つまり、4号機のプールの冷却機能が停止してプールの温度が上がった時、建屋の放射線量高くて誰も近づけなかったという証言。私自身、プールの温度が84度まで上昇したという報告を記憶している。

 

 

  4号機のプールに水があったのは原子炉側から水が流れ込んだという説明はすでにこのブログでもしたことがある。しかし、原子炉側からの流入も無限ではないので、長期にわたって冷却も注水もできなければ4号機プール内でのメルトダウンという「最悪のシナリオ」になっていた。

 

 

  NHKNの放送では皮肉にも15日の水素爆発で建屋破壊され、それによって外部から注水が可能となったと解説。4号機の水素爆発は3号機から水素が逆流したためと これまで説明されている。

 

 

  この逆流という偶然がなければ水素爆発は起きず、建屋が残り、外から注水ができず、逆に4号機のプールがメルトダウンしていた可能性があったということだ。そうなれば5000万人の避難という最悪のシナリオが現実となっていた。どう考えればいいのか。放送で使われたように「皮肉」と表現するにはあまりにも重大。

 

 

  福島原発事故では、事故当初原発で何が、どうして起きているかよく分からなかった。そのため当時の報道では危機の真相は十分国民に伝えきれていない。その後に分かってきた危機の真相を伝えるのも私の役割と考えている。

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