原発ゼロを目指す国際的連帯


 原発ゼロを目指す動きは、国際的には着実に前進している。


 キーマンはクレッチュマン・ドイツ連邦参院議長(緑の党出身、バーデン=ベルテンベルク州首相)とグレゴリー・ヤツコ・アメリカ原子力規制委員会(NRC)元委員長。そして福島原発事故に直面した総理として私も、こうした人たちと一緒に原発ゼロを目指す国際的ネットワーク作りの努力をしている。


  福島原発事故直後にドイツの緑の党への支持が急騰したのを受けて、保守党のメルケル政権は、緑の党が主張していた2022年原発ゼロを、正式に決めた。直後の選挙でクレッチュマン氏は州の首相に当選。今年5月に来日し、私とも意見交換をし、ドイツ訪問を要請されている。


  ヤツコNRC元委員長は、福島原発事故の後「すべての原発には安全性に欠陥がある」との立場に立ち、原発に新設に反対。原子力業界と対立し、NRC内でも孤立し辞任。昨年8月には福島を訪問。事故が起きた時に多くの人が避難しなければならないところに原発を設置すべきではないと明言。今年6月、カルフォルニアのサンオノフレ原発再稼働反対の集会で私とも意見交換し、原発ゼロを目指すべきという点で一致した。


 サンオノフレ原発はこの集会の直後に廃炉が決まり、反対運動のグループがロスアンゼルスタイムズに私やヤツコ氏の名前を挙げて感謝の広告を出してくれた。ヤツコ氏は日本の反対運動の招請を受けて、近く再度来日予定。


 台湾でも第4原発を巡り、反対運動が盛り上がっている。私にも話をしに来てほしいという依頼があり、準備中。

 

 原発ゼロを目指す人々の間での共通するのは、原発事故はいつどこで起きるかは分からないが、必ずいつかどこかで起きる。その時の被害のリスクの大きさや、将来に禍根を残す使用済み核燃料のことを考えれば、原発ゼロに向う以外にないというもの。

<

今日の一言 トップに戻る