経済成長神話


  「経済成長神話」に対するいくつかの論評が目に留まった。6月4日付け朝日夕刊の文芸批評欄に載った、フランスの経済学者のセルジュ・ラトウーシュ氏の「幸せのカギ 脱成長にあり」という論評。同じ欄の池澤夏樹氏の「ホモ・エックスとの共生」。今日(6月12日)付毎日朝刊の湯浅誠氏の「5年前の経験を忘れるな」。


  3人に共通するのは経済成長が必ずしも人間一人一人の幸せにつながるとは限らないという趣旨。いやそれどころか「経済成長」至上主義が格差を拡大し、共同体を壊し、人の生存を脅かす貧困や飢餓を生み出す、というもの。


  大阪で起きた母子の餓死事件など、共同体が機能していれば起きなかった事件であろう。


  アベノミクスの成長戦略が、企業利益ではなく、働く人一人一人の収入を増やし、格差を縮小することができるのか、それとも逆に格差を拡大し、貧困を拡大するものか、しっかり見極めなくてはならない。

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