ロシアと天然ガスと東アジア・スマートグリッド


 日ロ関係を注目している。


  ロシアはソ連崩壊後一時期、ヨーロッパの国としてEU加盟を希望したといわれているが、受け入れられなかった。その後の資源価格の高騰で力を回復してきたが、近年シェールガスの影響で価格が下がり始めた。ロシアとしては西のヨーロッパとの関係がこう着状態なので、東のアジア、中でも日本との関係改善を図ろうとしている。プーチン大統領は領土問題についても、大統領就任直後の記者会見で「領土問題は一方が勝ち、一方が負けでは解決しない。引き分けでなくてはうまくいかない」と日本語で「引き分け」と発言した。領土問題の解決に向けての意欲の表れだ。


  原発に代わるエネルギーとしては自然エネルギーが最も好ましいが、それへのつなぎとして比較的CO2の排出の少ない天然ガスの利用が現実的だ。ロシアも東部の天然ガスについて、日本との共同開発による需要拡大を望んでいる。サハリンに天然ガスによる発電所を作り、海底ケーブルで日本に送ることも一つの選択肢だ。


  日ロ間の海底ケーブルを皮切りに、将来はモンゴル、中国、朝鮮半島を含む東アジア全体のスマートグリッドにつなげることも夢ではない。モンゴルのゴビ砂漠の太陽光発電や中国の風力発電などを結んでヨーロッパのような電力の共同利用が可能になる。日本の技術が生きてくる。

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