脱原発の新しいステージ


 脱原発の動きも次のステージに入っている。


  一つは脱原発と並行して進める、再生可能エネルギー促進のためのインフラ整備だ。具体的には風力や太陽光発電の電力を送る送電線だ。これまで九電力がそれぞれに地域内だけの需給を考えて整備していたのを、全国的に考えての整備にしなくてはならない。風況が良い北海道の北部や東北地方でも、送電網がなくては再生可能エネルギーによる発電は増やせない。国として整備すべきだ。


  もう一つはエネルギーの効率化だ。従来工場などの省エネ化に焦点が当たっていたが、それに加え、ビルや住宅の省エネ化を進めなくてはならない。欧米では窓はほとんど二重ガラスで、そうするだけで、冷房や暖房に効き方が断然よくなる。スマートグリッドによる地域単位または大規模集合住宅単位の効率化も可能だ。


  従来のように、使う電力を野放図に増やしておいて、そのピーク電力に合わせて発電施設を増やすという考え方は変えなくてはならない。電力の使い方を効率化すれば、環境負荷が小さくなるだけでなく、ピーク時に合わせた設備整備が少なくて済み、電力価格を引き下げる効果もある。

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