核燃料サイクルの見直しをけん制するのは行き過ぎ


  青森県の三村知事が核燃料サイクルの見直しについて5閣僚に要請という報道。これまでの国の原発政策に協力してきた青森県知事として意見を言うのは理解できる。


  しかし、3・11原発事故が発生して、今後の原子力政策の在り方を根本から議論している中で、核燃料サイクル政策の見直し議論も当然土俵に上げなくてはならない。それに対して核燃料サイクルの見直しにつながる「原発ゼロ」を選択した場合には県内で保管している使用済み燃料を戻すといった形で「原発ゼロ」をけん制するのはいきすぎだ。


  シビアな原発事故は起きないことを前提とした、これまでの原子力政策の根本的見直しは必要。使用済み燃料が各原発に送り返されると困るから、従来通り原発をすべて稼働させ、再処理も従来通り進めるというのは本末転倒だ。核燃料サイクルを見直す場合に、これまで協力いただいた地域に対して配慮が必要なことは当然だ。しかし、3・11原発事故を踏まえ、全国民が関係する原子力政策の議論まで制約するのは、おかしい。

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