チェルノブイリ原発事故から30年、福島原発事故から5年


今回のワシントン、ロンドン、チューリッヒでの講演旅行は国際的環境団体であるグリーンクロスからの要請。ゴルバチョフ財団とも呼ばれるこの団体がチェルノブイリ原発事故から30周年、福島原発事故から5年に当り、企画したもの。ロンドンではゴルバチョフ氏も参加する予定だったが体調不良でキャンセルになったとのこと。チェルノブイリ事故の時のソ連の大統領であるゴルバチョフ氏には一度は会って、当時の話を聞いてみたかったが残念。

  ワシントンは90年ぶりの大雪で政府機関も閉鎖され、大混乱。しかし昨日はヤツコ元NRC委員長と昼食をともにし、アメリカの様子が聞けた。今日はアメリカの議員とマスコミの前での講演の予定。交通機関の混乱で集まりが心配されるとのこと。

  アメリカの原発は現在99基が稼働している。少しづつ減っている。老朽化して廃炉になる原発が増え、新規建設が少なくなった結果だ。原発のコストが高くなり、この傾向は続くと見られている。

  イギリスは古い型の原発を廃炉にして新しい型に入れ変えようとしている。フランスのアレバや日本の日立がイギリスでの原発建設に意欲を示している。しかし、将来の採算性が見通せず、電力会社は政府に価格保証を求めている。原発は安いという神話は完全に崩れている。

  スイスでは原発建設の是非を巡って国民投票が予定されている。現状では反対派の勢いが強いという。

  原発大国フランスも、オランド大統領が公約で電力に占める原発の比率を75%から50%に下げることを決めている。このように欧米では全体に原発は少なくなりつつあり、再生可能エネルギーへのシフトが進んでいる。

  今一番心配なのは中国だ。数十基の原発を建設中でさらに増やす計画だ。ウエスチングハウスの原発技術を元にしているが、信頼性は疑問だ。他方、中国は風力発電を原発以上に増やしている。原発を増やすのを止めて、再エネだけにしてほしい。

スクリーンショット 2016-01-27 18.06.56

今日の一言 トップに戻る