鹿児島県南大隅町で「福島原発事故の真実」講演


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菅直人は、「南大隅の自然を守る会(代表:肥後隆志)」の依頼を受けて、5月16日に鹿児島県南大隅町の文化ホールで「福島原発事故の真実」について講演しました。今回の講演会は、南大隅町の皆様に総理大臣として福島原発事故の陣頭指揮にあたった菅の経験を直接伝えてもらいたいという趣旨で催されました。

 

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菅は、当時を振り返って最悪のシナリオでは東京を含む250キロ圏内の5000万人が長期間にわたって避難しないといけないような甚大な事故になる可能性があったことなどを伝えました。南大隅町は大隅半島の南端に位置し、風光明媚で温暖な地域で年間を通じて様々な農産物が栽培できる恵まれた場所にあります。

 

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その一方で、南大隅町は高齢化県内一の町であり町民所得はほぼ県内最下位で、基幹産業もなくこれまで経済の多くを公共事業に依存してきたそうです。「守る会」によれば、鹿児島県の大隅半島は日本の食糧基地という位置づけで地域振興を図って然るべきなのに首長が核関連施設の誘致に動いたこともあるそうです。そして南大隅の住民の多くは、今でも福島原発事故を対岸の火事と思っているといいます。

 

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菅は約300人の参加者に対して福島原発事故の被害の深刻さを伝え、自然エネルギーへの転換を訴えました。講演後には、参加者の皆さんから熱心な多くの質問がありました。脱原発を表明することで、職場などで隠然たる圧力を受けることがあると話してくれた参加者からは、菅の率直な想いを伝えた講演を聞いて勇気づけられたと言っていただきました。

 

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朝日新聞によれば、南大隅町では2007年に原発の使用済み核燃料の再処理で出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場を誘致する話が浮上しました。2013年には、TBSの報道などにより、当時の町長が核廃棄物の処分場誘致を第3者に委任したことが問題化しました。

 

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菅は会場からの委任状問題に関する質問を受けて、町民にとって重要なことを勝手に委任するようなことは民主主義の根本に関わると答えました。講演の翌日、菅は「守る会」の皆さんに案内してもらい、核廃棄物の処分場予定地とされた地区を視察しました。

 

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【朝日新聞】2015年5月17日
鹿児島)菅元首相、「脱原発」訴える 南大隅で講演
http://www.asahi.com/articles/ASH5J5V6DH5JTLTB00N.html

 

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