フランス・イギリスでの「福島原発事故4周年」講演


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菅直人は、ゴルバチョフ元ソ連大統領が創設した国際環境NGO「グリーンクロス・インターナショナル(GCI)」主催の国際会議、「福島原発事故から4年。その経験に何を学ぶか?(フランス・ウェールズ:2/24-2/26)」に招聘されてパリ・カーディフ・アングルシーの3都市で講演を行いました。欧州の政治家や専門家は、首相として福島原発事故対応の陣頭指揮を執った菅の経験について高い関心を持っています。会議の目的は、英仏の国会議員・地方議員や専門家たちに福島原発事故がもたらした影響とその4年後の状況を知ってもらい、欧州の脱原発と自然エネルギーの普及について考えてもらうことでした。

 

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フランスのパリで2/24に開催された国際会議「福島原発事故から4年‐その経験に学ぶこと-福島原発事故から学ぶこととエネルギートランジション」には国会議員や欧州議会議員、各分野の専門家やNGO関係者、政府関係者に加えて原子力企業の関係者も参加。菅は、基調講演で福島原発事故の際に、最悪のシナリオとして250キロ圏内から5千万人の避難の可能性が専門家から提示されたことなどを伝えました。日本からは福島県富岡町から避難している青木淑子さん。環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんも参加。事故から4年が経っても、まだ12万人が避難生活を強いられて福島に帰れない状況や、日本で急速に伸びている太陽光発電など再生可能エネルギーの現状が報告されました。

 

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フランスからは、環境法の弁護士で元欧州議会議員(緑の党)のサンドリナ・ベリンさん。アメリカから公衆衛生の専門家で南カリフォルニア大学教授のジョナサン・サメットさん。フランス原子力情報室のイヴ・マリナックさんらが最新の状況を報告。原発大国のフランスでも、どこまで原発を減らすかが大きな議論になっています。会議には脱原発派だけでなく、元アレヴァ社の幹部で原子力エネルギー公社の事務局長や原子力の必要性を長年力説してきた大物政治家など原発推進派の論客も参戦。地球温暖化対策を理由に原発を擁護していました。

 

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観客席からは、2012年に来日した緑の党の国会議員ドゥニ・ボパーンさんと脱原発と自然エネルギーと子供たちの映画『自由!』(菅のインタビューも採録)を3/11にパリで公開したばかりの監督ジャンポール・ジョーさんが脱原発と自然エネルギーの推進について熱く発言!会場は熱気に包まれて大成功に終わりました。今回はメディアの報道を含めて反響が大きかったようで、主催者のグリーンクロス・フランス事務局長ニコライ・インバートさんが「この会議はフランスの脱原発運動にとって歴史的な出来事だ」と言ってくれました。

 

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イギリスのウェールズでは、地元の脱原発団体(PAWB:ウィルファBに反対する人々)のコーディネートで首都のカーディフと北端のアングルシー島を訪問。アングルシー島には、年内で廃炉になる沸騰水型の「ウィルファ原発」を運営する電力会社のホライズン原子力社があります。この会社を原発メーカーである日立製作所が買収して、リプレイスのための原発を建設する計画があるのです。カーディフでは、菅はウェールズ議会議員や専門家たちに向けて講演しました。

 

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アングルシーでは市議会やコミュニティーセンターで講演しました。市議会での講演には、全員の市議会議員の他に原発推進のコンサルタントも出席。原発の建設が行われることで地元に大きな雇用が生まれるなどの経済的メリットや新しい原発の安全性について強調していました。また、日立が原発周囲の農場を巨額の資金によりかなりの高額で買収を進めていることもわかりました。その後に、この土地で300年以上酪農を営み「先祖伝来の農地を次世代に渡したい」と農地買収を拒否している農家、リチャード・ジョーンさん一家を訪問しました。

 

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皆さんの話を聞いた菅は、講演やインタビューで以下のことを話しました。日立の原発の安全性をイギリス政府が正式に認めたのかはっきりしないこと。日本では福島原発事故の検証が終わっておらず全ての原発が停止していること。そして、日立が建設した福島原発の数基はウィルファ原発と同じ沸騰水型でその事故検証がまだ終わっていないこと。日本の原子力規制委員会が安全と確認していないのに、外国で原発を建設することは倫理にも反すること。そして日本国内でも反対していることを述べました。菅の訪問は歓迎されて、多くの大手メディアで報道されました。

 

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※「グリーンクロス・インターナショナル(GCI)」はミハイル・ゴルバチョフ会長(元ソ連大統領)により1983年に設立された国際環境NGOです。スイスのジュネーブに本部を置き、世界30カ国以上に支部を持ち地球的な規模の環境問題、貧困、安全保障などへの対応やチェルノブイリ事故による汚染地域住民の社会、医療サポートや教育プログラムを実施してきました。

 

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【共同通信】2015年2月25日
菅元首相、脱原発の持論展開 パリで講演、安倍首相批判
http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015022501000930.html

【Vimeo】2015年2月25日(※日本語の講演映像)

Fukushima – conférence Green Cross du 24 février 2015

https://vimeo.com/122089945

【ディリープレス】2015年2月26日(※日本語のインタビュー映像)
Japanese PM says nuclear plant will be ‘a disaster’ for Anglesey
http://www.dailypost.co.uk/news/north-wales-news/watch-former-japanese-pm-says-8727958

【BBC】2015年2月26日(※日本語のインタビュー映像)
Ex-Japan PM’s and anti-Wylfa campaigners at Anglesey visit
http://www.bbc.com/news/uk-wales-north-west-wales-31643159

 

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