原子力問題調査特別委員会で高浜原発に関して質問


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福井地裁は4月14日に、関西電力高浜原発3・4号機の「運転差し止め仮処分決定」を出しました。樋口英明裁判長は、その再稼働に関して住民の訴えを認め、実質的に再稼働を禁じる画期的な決定を下したのです。しかも、原子力規制委員会の新規制基準は「緩やかにすぎ、合理性を欠く」と指摘しました。ところが原子力規制委員会の田中俊一委員長は、その決定文に対して記者会見や国会答弁で「事実誤認がある」と述べてこの仮処分決定について批判しています。
 

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この発言を受けて、安倍総理も4月16日の衆議院本会議で「福井地裁の仮処分決定の内容については、田中規制委員長からその判断の前提となる幾つかの点で事実誤認があり、新規制基準や審査内容が十分に理解されていないのではないかとの明確な見解が示されています。」と答弁しています。安倍政権は、田中委員長の「事実誤認」発言を使って裁判所の決定が間違っているような印象を与えて、再稼働を「粛々と進める」つもりです。

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田中委員長は、決定文の①外部電源と非常用電源、②給水設備と冷却設備、③基準地震動と入倉レシピの3点について事実誤認だと指摘しています。菅直人は、4月23日に衆議院分館第13 委員室で開催された衆議院の原子力問題調査特別委員会で、この3点について「事実誤認とは言えない」という観点から質問しました。この委員会での質疑を、全国の原発差止裁判に関わってきた河合弘之弁護士と海渡雄一弁護士が傍聴しました。

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質疑では、菅が具体的に裁判所の決定のどの部分が事実誤認か問いました。それに対して田中委員長は「あらゆることを考えて新規制基準に沿って審査している」。「それが理解されれば裁判所の決定のような批判は出ないはず」と答弁。新規制基準のことを批判するのは理解していないからで、事実を誤認しているからだと述べました。

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今回の裁判所が指摘した最も重要な点は、4つの大陸プレートがせめぎ合う世界で最も地震の多い日本であることを考えれば「原子力規制委員会の新規制基準とそれに基づく審査は甘い」のではないか、という点です。田中委員長は、その問いには正面から答えず唯我独尊の論理を述べるだけでした。

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※委員会の議事録は「国会会議録検索システム」から

お読みいただけます(PDFのP11~P14)。

http://kaigi.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_list.cgi?SESSION=29080&SAVED_RID=1&MODE=1&DTOTAL=1&DMY=29774

※質疑の様子は「衆議院インターネット中継」のビデオ

ライブラリーにアーカイブされています。ぜひご覧ください。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=44741&media_type

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