原発から安全な東アジアを目指す日韓交流


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3月17日~19日の3日間、菅直人は福島原発事故から4年になることを受けて韓国で開催された「原発から安全な東アジアを目指す日韓交流企画」に招聘されました。菅は、昨年10月にも江原道の平昌(ピョンチャン)で開催された国連の生物多様性会議で講演しましたが、今回は釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)、慶州(キョンジュ)、ソウルの4都市を回って講演ツアーを行いました。初日の釜山での講演は、いっぱいの人で会場が熱気であふれました。参加者は、大学教授など学術関係者や元海洋省大臣などの有力政治家、環境NGOなどの市民運動、YMCAなどキリスト教関係者の皆さん、そしてたくさんのメディアが取材に詰めかけました。

 

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慶尚南道の釜山と蔚山の間にある「古里(コリ)原発」と慶尚北道の慶州と蔚山の間にある「月城(ウォルソン)原発」。どちらも耐用年数の30年を過ぎた後に10年間の稼働延長を認められた老朽原発です。月城原発はこの2月に10年の延長が決まったばかりで、古里原発は6月に更に10年の再延長が検討されています。この講演ツアーを主催したのは、脱原発を進める韓国を代表する環境NGOの「環境運動連合」や市民運動の幅広い連合体「古里1号機釜山凡市民運動本部」。最大野党「新政治民主連合・原発特別委員会」や超党派の議員による「脱核エネルギー転換国会議員の会」などです。菅は、蔚山と慶州でも講演しました。

 

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驚いたことに、古里原発の30km圏内には340万人もの住民が暮らしているそうです。釜山から車で約1時間半の蔚山は、古里原発からも月城原発からも25kmの位置にあり、月城原発の30km圏内には約130万人の住民が暮らしていることでした。しかも蔚山は、現代自動車など大手の重工業企業群の生産基地でもあるとか…。今回は、原発のない東アジアを目指す韓国の市民社会および政治家たちが2011年に総理大臣として福島原発事故の陣頭指揮を執った菅直人を招聘して、リスクの高い老朽原発の稼働期間を再延長せず、脱原発の実現に向けた方策を学ぶための交流を行いました。

 

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ソウルでは、最大野党の新政治民主連合・原発対策特別委員会が国会議員会館で開催した「福島4周忌・菅直人元総理招請講演会」で「福島原発事故の教訓と東アジアの脱原発の課題」について講演。今回の日韓交流企画の主催団体である環境運動連合の代表者やキリスト教系団体の代表者と国会議員たちが参加しました。菅は3都市の講演で伝えてきたように、福島原発事故が最悪のシナリオでは東京を含む250km圏の約5000万人が避難する可能性があったこと。原発事故はいつかどこかで必ず起きること。また、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーが大きな経済的な効果を持つことをなど伝えました。

 

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その後に新政治民主連合の代表で次期大統領候補の文在寅(ムン・ジェイン)さんと対談。ムン代表や野党メンバーは、古里原発の稼働の再延長に強く反対しています。対談では、日韓の脱原発を進める国会議員グループ同士が協力する場を作れないかという話も出ました。菅は、できれば中国も交えて東アジアの脱原発を進める国際的な協力の場ができることが望ましいこと。日本に戻って超党派の国会議員による「原発ゼロの会」のメンバーに相談することなどを伝えました。この対談もマスコミに大きく報じられて、韓国講演ツアーは多くの成果を残して無事終了しました。

 

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【産経新聞】2015年3月16日
「菅直人」元首相 韓国で脱原発行脚へ…ソウル国会で講演、野党党首と対談も
http://www.sankei.com/politics/news/150316/plt1503160027-n1.html

【連合ニュース】2015年3月19日☆

菅元首相 韓国議員会館で講演=野党代表とも脱原発で一致
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2015/03/19/0900000000AJP20150319002600882.HTML

【ハンギョレ新聞Japan】2015.03.20

「核兵器のように原子力発電所にも国際的規制が必要」

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/20041.html

【オーマイニュースTV】2015年3月19日 (※映像)

ムン·ジェイン·菅直人「古里・月城原発、福島よりも危険」
https://www.youtube.com/watch?v=Ctsz_qy3kVw

 

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