与謝野馨さんのお別れの会


 昨日、故与謝野馨さんのお別れの会があり、私も参列した。与謝野さんには私が総理の時に、社会保障と税の一体改革担当大臣として入閣してもらった重い縁がある。

 
 与謝野さんは自民党に所属していた鳩山政権時代、民主党政権に対し厳しい姿勢で臨まれていた。私が総理大臣に就任し、2011年1月の内閣改造の時、自民党を離党し無所属になっていた与謝野さんに社会保障と税の一体改革担当大臣としての入閣をお願いした。それは、消費税引き上げにつながる社会保障改革案を超党派的にまとめるには与謝野さんを置いて他にいないと考えたからである。
 
 この年3月には東日本大震災と福島原発事故という戦後日本の最大の危機が訪れた。そうした厳しい政治環境の中、与謝野さんは国民的に信頼できる有識者を集め、自民党も反対できない日本の将来を見据えた改革案を見事にまとめ上げられた。
 
 私の後を継いだ野田内閣の下、民主党、自民党、公明党の3党合意が成立。その後自民党に政権が戻り、安倍政権が誕生。安倍総理も最初は3党合意を守るとしていた。しかし2度目の消費税引き上げを先送りし、その結果社会保障の充実に振り向ける財源が確保できなくなっている。
 
 政治家は選挙の事を考えると「アベノミクス」のようなバラ色の政策を掲げたがる。しかし日本の将来とくに若い世代の事を考えれば、与謝野さんのまとめ上げられた社会保障と税の一体改革は避けられない課題であり、誰が総理になっても勇気をもって進めてほしい。
 
 
 

 

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